
この記事は日本人観光客に人気の高いバリ島のお土産ガムランボールの情報をご紹介しています。
ガムランボールとは振ると美しく済んだ音色がする、アクセサリーでバリ島の定番土産として日本人観光客にとても人気の商品です。
とても人気のある商品ですが、ガムランボールに関する正しい情報があまり出回っていません。そのため、偽物や品質の悪いものを買ってしまったという声をよく聞きます。
この記事では、ガムランボール購入時に失敗をしないために、ガムランボールの効果や使い方などの知識や賢い買い方などをご紹介します。
この記事を読んで頂ければ、ガムランボールに関する正しい知識が身につきます。その事により、偽物や品質の悪いものなどを買ってしまうというトラブルを避けることができます。
バリ島旅行のお土産に悩んでいる方は、ぜひこの記事をご覧ください。
今回のガムランボールのお話、YouTube動画でも紹介しています。
ぜひこちらもご覧ください。
お土産として人気のガムランボール。
でも、ガムランボール以外のお土産品って?なんて迷ったら、ぜひこちらの記事もご覧ください。
人気のお土産品をランキング形式で紹介しています。
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目次
ガムランボールとは?
人気のガムランボールとはどんなものか簡単に紹介します。
繊細な音を奏でるアクセサリーです
ガムランボールとは、金属でできたアクセサリーの一つで、振ると内部から繊細な音色がします。
その音色は、普通の鈴のような「ちりんちりん」といったものではなく「しゃららら~~~ん」といった感じの、繊細で心地よい響きがあります。
この音色をバリ島に古くから伝わる民族音楽「ガムラン」になぞらえて「ガムランボール」と呼んでいます。
定番のバリ島土産です
繊細な音を奏でるガムランボールは、特に日本人観光客に人気の商品です。
古くから銀細工職人が多く住むウブド郊外のチュルク村がガムランボールの本場
毎日多くの観光客がチュルク村の工房や直売店を訪れ、他のシルバーアクセサリーとともにガムランボールを買っていきます。
チュルク村だけではなく、ウブド市場やシルバーショップ、さらにクタやスミニャックといったビーチエリアのシルバーショップやお土産物屋さんでもガムランボールは人気です。
今や、ガムランボールはバリ島土産の定番となっています。
癒し、お守りとして使われます
ガムランボールはアクセサリーの一つですが、その音色に癒し効果があるので、癒し目的に買われる方もいます。
目を閉じてしゃららら~~~ん、という澄んだ音色を聞いていると、心の中のストレスがどこかに行ってしまいそうですね。
また、その強い癒し効果から、お守りとして買われる方もいらっしゃいます。
最近では、装飾にガーネット、アメジストといったパワーストーンを付けたガムランボールもあり、お守り効果もあるようですね。
シルバー製のものが多いです
本来ガムランボールは真鍮で作られています。
ただ、それだけではお土産としての商品価値が低いので、チュルク村に伝わるシルバー加工の技術を生かし、シルバーの装飾をされたものが多いです。
また、装飾だけではなくボール本体もシルバーで作られたものもあり、シルバーアクセサリーとして認知されています。
ガムランボールの効果

ガムランボールは振ると綺麗な澄んだ音色がします。
その音色による効果などについて解説します
澄んだ音色による癒し効果
ガムランボールは内部構造により、しゃららら~~~んという澄んだ美しい音色を奏でます。
この音色に癒し効果があると言われており、疲れた時や、精神的プレッシャーが大きいときなど、耳元で振って癒されるという事があります。
本当に癒し効果があるかどうかは実証されているわけではありませんが、美しい音色を聞くことは精神衛生上、良い事だと思います。
お守りとしての効果
癒し効果があるという事、そしてバリ島の品物という事で、スピリチュアル系の効果を信じてお守りとして持ち歩く方もいます。
特に最近はパワーストーンを使った装飾も増えてきて、ますます、お守りとしての効果も期待されています。
オルゴールボールとの違い
ガムランボールを調べると「ドリームボール」「オルゴールボール」といった言葉が出てきます。
ドリームボールは昔自由に世界樹を旅していたヒッピーたちが付けていた名前。
夢をかなえるといった願いも込められドリームボールと命名したそうです。
オルゴールボールですが、調べると中南米ではこのように言うそうです。
基本的にはガムランボールと変わりませんが、内部構造が若干違っているという話も聞きました。
ガムランボールの使い方
ガムランボールは大きさによって振って音を楽しむものからアクセサリーとしてピアスやペンダントトップとして使われるものまでさまざまな使い方があります。
ここでは、サイズ別にどのような使い方をするか紹介します。

極小型(12~13mm)
12~13mmの極小型は、振っても小さく軽い音しかしないので、音を楽しむというより、アクセサリーとして見た目重視の使われ方が多いです。
キーホルダーやチャームとして使う方もいますが、一番多い使われ方はピアスです。丸くてかわいらしいデザインが多いので、耳元を飾るにはちょうど良いですね。
また、頭を動かすと耳元で「カラコロ」とかわいい音でなるので、これも楽しいです。
小型(13~16mm)
極小型よりサイズアップしているので、ガムランボール独特の澄んだ音がします。しかし、まだ音が小さいので、音を楽しむというよりアクセサリー用途が主です。
このサイズだと、存在感も出てきますので、ペンダントトップとして使うのが良いでしょう。また、一時期は携帯ストラップとして活用される方がいました。
他にはキーフォルダーなどに使うといいと思います。
中型(18~22mm)
ガムランボールのメインのサイズになります。
軽く振ると、シャラララーンというガムランボール独特の澄んだ音がし、癒し効果もたっぷりあります。
主にキーホルダーやチャームなどに使う事が多いのですが、アクセサリーとしてではなく、振って音を楽しむという使い方をする方もいます。
大型(30mm以上)

このサイズになるとアクセサリーとしてではなく、純粋に振って音を楽しむという使い方になります。
ずっしりとした重さもあり、振るとかなり大きな音でなるので、まるでガムランボールの音に包まれているといった感覚になります。
超大型の70mmサイズになると、低音での音階も加わり、本当に厳かな、神秘的な感覚も出てきます。
薄暗いお部屋の中でお香を焚き、ゆっくりとガムランボールを振りその音に包まれると、魂までの癒される感覚となるでしょう。
ガムランボールの基礎知識
ここでは、ガムランボールの基礎知識として、内部構造や材質、ガムランボールのタイプなどについて解説します。
澄んだ音の秘密は内部構造にあり

ガムランボールは中空になっており、その中には「クシ」と呼ばれる何本もスリットが入った振動板が固定されています。
この振動板は、オルゴールの音を奏でる振動板と同じ構造になっています。
また、ボールの中には鉄製の小さな球が数個入っていて、ボールを振るとこの球が振動板に当たって音が出ます。
複数の鉄の球がクシの各部に当たるので、しゃららら~~んという澄んだ複雑な音色を奏でるのです。
材質は真鍮とシルバー925
ガムランボールの材質は、加工がしやすく強度がある真鍮が使われています。
また、内部のクシや球には、鉄や鋼を使っている場合もあります。
アクセサリーとして使われるガムランボールの多くは、真鍮だと商品価値が下がるので、シルバーの装飾をしたり、ボール自体をシルバーで作っています。
この時使われるのは銀92.5%に銅などを混ぜたシルバー925と言われる合金です。
100%シルバー(純銀・シルバー1000)は、柔らかい材料の為加工が難しく、また細かい加工ができないので、一般的なシルバーアクセサリーはこのシルバー925を使用しています。
100%シルバーでなくても、シルバー925はアクセサリー業界としてはシルバーとして認められています。
925シルバーについては以下のサイトに詳しい解説が載っていますので、ぜひご覧ください。
>>シルバー925って?
バスケットタイプとジャワンタイプ
ガムランボールにはバスケットタイプとジャワンタイプの2通りあります。

バスケットタイプトは真鍮製のガムランボールをシルバーで作ったかごに入れたもので、ガムランボールの美しい音色とシルバーの装飾性を両立させたものです。
ネックレスやブローチなど比較的大きなサイズのガムランボールに多く使われる形です。

ジャワンタイプは、ガムランボールそのものをシルバーで作ったもので、内部の部品以外はほとんどがシルバーでできています。
ピアスやキーホルダーなど比較的小型のガムランボールに多く見られるタイプです。
大型のジャワンタイプはシルバーの使用量が多く高価になってしまうので、ほとんどが真鍮製となります。特に50mm以上の超大型のガムランボールは真鍮製がのみとなります。
ガムランボールの歴史
ガムランボールの歴史を簡単に紹介します
- ガムランボールのルーツは古代ケルト人の神具でした
- 近代ヨーロッパの職人がこのケルト人の神具を再現しドリームボールの名前で世界に広まりました
- 30年ほど前、バックパッカーがこのドリームボールをバリ島に持ち込みました
- このドリームボールをガムランボールと名付け、日本人観光客に大人気となったのです
もともとは古代ケルト人の神具
ガムランボールはもともとは、中央アジアの草原からヨーロッパに移り住んだ古代ケルト人の神具と言われています。
アクセサリーとしてではなく、神様へお祈りをするときなどに、この澄んだ音のするボールを振り鳴らしていたのでしょうか?
しかし、時代が進むとともに、ボールは使われなくなり、次第に人々の記憶から忘れ去られていったそうです。
近代ヨーロッパの職人が再現
人々に忘れ去られたケルト人のボールですが、近代になってヨーロッパ(ドイツ人との説が有力)のオルゴール職人がこのボールを再現したそうです。
実は、このケルト人のボールはオルゴールに発展していったそうです。
そのため、オルゴール職人が、オルゴールの技術発展のため、古い文献などを調べていくうちに、このボールに行きついたそうです。
ヒッピーやバックパッカーが世界に広めた
ヨーロッパで再現されたボールですが、これを世界中に広めたのは、ヒッピーやバックパッカーと言われています。
振ると澄んだ美しい音が流れるボールを「ドリームボール」「オルゴールボール」と名付け、旅行のおともに持っていきました。
そして、ヨーロッパから世界中に広がっていったそうです。
バリ島に入ったのは30年ほど前
バリ島に入ってきたのは、3~40年前と言われています。
バックパッカーの一人が持ち込み、シルバー職人に同じものを作れないか頼んだのが始まりだそうです。
最初は、一部愛好家しか知らなかったボールでしたが、とある日本人が着目し、ガムランボールという名前を付けて売り出しました。
これが、日本のガイド雑誌などで紹介され、日本人観光客を中心に一気に人気商品になったそうです。
ガムランボールを英語でいうと
ガムランボールを英語で言うとGamelan Ballです。
ただし、この言葉日本人以外には通じません。
なぜ日本人にしか通じないのか?
それはガムランボールと名付けたのが日本人だから。
ガムランボールの歴史の項目でもご紹介しましたが、ガムランボールはもともとは古代ケルト人の神具でした。
それを近年ドイツのオルゴール職人が復刻したのです。
ドイツで復刻した古代ケルト人の神具を世界中に広めたのはヒッピーやバックパッカー。美しい音を奏でるこの神具を旅のお供にしていたのでしょう。
バックパッカーによりバリ島の持ち込まれたこの神具に目を付けたのがとある日本人。
綺麗な銀細工を施してお土産品として売り出しました。
その時、バリ島の伝統音楽ガムランにあやかりガムランボールと命名。
これが、日本人観光客の間で大人気となったのです。
その為、ガムランボールという名前は日本人にしかわからないのです。
では外国人は何と呼んでいる?
日本人以外の外国人はガムランボールの事をドリームボール(Dream Ball)やハーモニーボール(harmony Ball)と呼んでいます。
ただし、外国人にとってかなりマイナーな品物ですので、ドリームボールといっても通じない事が多いです。
ガムランボールの賢い買い方とお手入れ法
ガムランボールの中には偽物や低品質のものがあります。
ここでは、ちゃんとした高品質の商品を買う方法や買った後のお手入れ方法などについて解説します。
ガムランボールの偽物、低品質品とは
音が悪い物
振るとシャラララーンという綺麗で済んだ音が鳴るものがガムランボールです。
しかし、一部のお土産物屋などでは、音が悪かったり、普通の鈴をガムランボールと称して売っていることがあります。
振ってみて音を確認すればすぐにわかりますが、13mm以下の超小型タイプは音が小さく、本物かどうかの判断は大変難しいです。
もし、気に入らない音でしたら、買わない方が安心です。
材質が低品質なもの
ガムランボールのシルバーには加工のしやすさなどから925シルバーという異種金属を含んだ合金が使われています。
925シルバーは純銀ではありませんが、シルバーアクセサリーの世界では、銀製品として認められています。
しかし、高いシルバーの量を減らそうとして、さらに異種金属を混ぜているお店もあります。
925でなくても、その旨表示すればいいのですが、925シルバーと称しているお店もあるので注意が必要です。
作りが悪い物
装飾品の取り付けが悪くて歪んでいる。
部品の溶接品質が悪く、ぐらぐらしている、取れてしまいそう。
製品に溶接跡が残っている。
ガムランボールは真鍮やシルバーを溶接して作るものです。
この溶接技術が低いと、商品が歪んでいたり、部品が取れてしまうということがあります。
ガムランボールのトラブル事例
ガムランボールはシルバー製であり、他のお土産に比べ高価なものですので、詐欺的なトラブルが多いです。
- 紹介されていったお店で、高価なガムランボールを薦められ、買うまで帰してもらえなかった
- 高名なお坊さんが祈祷したものという事で、相場の3~5倍程度のお金を払わされた
- 黒くなるガムランボールは偽物という説明を受けて買ってきた品物を専門店で見てもらったらシルバー製ではなかった
他にも、同様なトラブル事例が報告されています。
こちらの記事にまとめておりますので、時間があればご一読ください。
>>ガムランボールのトラブル事例
賢い買い方
ちゃんとしたガムランボールを購入するには次の事に気を付けましょう。
- 振ってみてきれいな音で鳴るか?
- 周りの店に比べ異常に安くないか?
- 製品にゆがみや傷、汚れなどが無いか?
また、一番大切な事は、信用できるお店で購入する事です。
ガイドブックやネットの口コミなどによく出てくる、信頼性の高いお店で購入するのが一番ですね。
お手入れ方法
ガムランボールの装飾部分には925シルバーが使われています。
この925シルバーは空気中や人の汗などに含まれる硫黄分と反応し、だんだん黒ずんできます。
また、硫黄分の強い温泉や入浴剤でも黒く変色することがあります。
このような変色を防ぐには、使用したら柔らかい布(眼鏡拭き用の布がおススメ)で優しく吹いた後、ジップ付きの密閉できる袋に空気を追い出してしまっておくようにしましょう。
また、黒ずんできてしまったら、シルバーショップで売っているシルバーのお手入れグッズで磨いてやるといいでしょう。
シルバー製品のお手入れ法については以下のサイトが詳しいので、参考にしてください。
シルバーアクセサリーのお手入れ方法 | ミリオンベル
ガムランボールについてよくある質問
ガムランとガムランボールの違い
ガムランとは、バリ島やインドネシアに古くから伝わる伝統音楽の事。
様々なサイズの銅鑼や鍵盤打楽器で奏でる音楽の事です。
ガムランボールとは振るときれいな澄んだ音が鳴る鈴。
ガムランボールをバリ島で販売する際、その澄んだきれいな音を伝統音楽のガムランになぞり、ガムランボールと命名したそうです。
オルゴールボールとガムランボールの違い
オルゴールボールとガムランボールは基本的に違いはありません。
昔、旅人がオルゴールボールをバリ島に持ち込み、それをバリ島で販売しようとしたときに、バリ島の伝統音楽ガムランになぞりガムランボールと命名したのです。
ただ、オルゴールボールは降ってその音を楽しむものなので、大型で装飾はあまりされていません。
一方ガムランボールは音のするアクセサリーとして知れ渡っているので、静は小さめで、周りにシルバーで装飾がしてあります。
ガムランボールはどこの国のもの?
ガムランボールはもともとはヨーロッパの古代ケルト人の神具だったそうです。
それをドイツのオルゴール職人が復活させ、ドリームボールやオルゴールボールという名前で世界中に広がりました。
そのドリームボールがバリ島に伝わり、バリ島の伝統音楽ガムランになぞられガムランボールという名前で広く知れ渡るようになりました。
ガムランボールの名前の由来
ガムランボールはもともとドリームボールやオルゴールボールと呼ばれていました。
それがバリ島に持ち込まれ、とあるシルバーショップがお土産として売り出した際、その美しく澄んだ音色がバリ島の伝統音楽ガムランに通じるものがあるということでガムランボールという名前になったそうです。
ガムランボール本物の値段
ガムランボールはサイズや周囲の装飾によって値段はかなり変わります。
ピアスにするような小型のものでしたら、2,000円から3,000円程度
ペンダントトップやコーホルダーにするような中型のものなら3,000円から5,000円くらい。
音を楽しむ大型のものなら5,000円以上します。
ただし、10,000円を超えるようなものは、本当にまれ。
サイズが大きく、周囲のシルバーの装飾が細やかで芸術的な物なら、10,000円を超えることもありますが、通常お土産用としては、3,000円から5,000円程度です。
ガムランボールに関してのまとめ
今回はガムランボールについてご紹介しました。
今回の内容をざっくりとまとめると
- ガムランボールは澄んだ繊細な音色のするシルバーアクセサリー
- もとは古代ケルト人の神具でバリ島には3-40年前に入ってきた
- ガムランボール(Gamelan Ball)と名付けたのは日本人
- 内部に鋼でできたクシ状の振動板がありそこに鋼球が当たることで美しい音色が奏でられる
- 材質は真鍮で装飾のため外部に925シルバーを使っている
- アクセサリーとしてピアス、ネックレスに使うが、お守りとして持っている人もいる
- 高価なものなので、詐欺トラブルが多い
- ガイドブックに載っているような信頼できる人気店で買うのがよいでしょう
最近は一時期に比べちょっと人気下降気味のガムランボールですが、自分のご褒美用に、大切な人へのプレゼント用に人気のお土産品です。
バリ島に来られる機会があれば、ぜひ一度手に取って、その澄んだ美しい音色をお確かめください。